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バイトがあって今がある 甲田まひるさん

2023年1月23日 公開

人の良いところを見ようとすると、ポジティブになれる。

ジャズピアニストやファッションアイコン、そしてシンガーソングライターなど、ジャンルレスに活躍する甲田まひるさん。これまでの歩みを中心に、仕事観や人間関係に対する考え方などを伺った。

いち早くインスタでファッションを発信!

「札幌にはこれまで4回程、足を運んだことがあるんです。同世代のミュージシャンと演奏した思い出などがあって、すごく身近に感じる場所です」
そう言ってにっこりと笑う甲田まひるさん。彼女と音楽との出会いは5歳のころ。幼稚園で周囲の子どもたちが習い事を始めたことに影響を受け、自身も何かにトライしようと音楽教室でピアノを弾くようになったと振り返る。
「音楽教室の先生が、たまたまジャズ好きの方だったんです。例えば、ショパンの楽曲をジャズやラテンアレンジしたものを弾かせてくれたりして、いろんな世界の音楽に触れることができました。私自身はクラシックよりも、こうしたアップテンポでノリの良いアレンジに心を引かれるようになったんです」
甲田さんがジャズを弾き始めたのは8歳のころ。その年齢ながら借りてきたCDを「耳コピ」して楽譜に落とし込むといったトレーニングを積んでいたというから驚きだ。その一方、年齢の離れた兄と、その友人の影響もあり、まだインフルエンサーという言葉すらなかった時代にインスタグラムでファッションの発信も始めるようになった。
「ファッション関係の雑誌やウェブサイトでよくスナップ写真を撮影されているおしゃれな方がいますよね。私も『スナップされたい』と思っていたものの、原宿や表参道に遊びに出掛けても一向に撮影される気配がありませんでした(笑)。ただ、小学6年生のころから始めたインスタグラムに興味を持ってくれた方がいて、『写真を撮らせてほしい』とアプローチがあったんです。その写真がSNSを通じて広がっていったことで、ファッションのお仕事を頂けるようになりました」

自分の世界観を表現するための挑戦

甲田さんはクラシックと並行してジャズを独学で学ぶ他、時にはニューヨークのワークショップにも参加。ライブハウスにも積極的に足を運ぶようになり、数多くの演奏を見聞きするようになった。
「ジャズのライブハウスに行くうちに、飛び入りでセッションする機会も増えてきて、いろんな人と演奏するようになりました。その経験が自分がステージに立つようになったことにつながったのだと思います」
16歳のころにはジャズピアニストとしてアルバム「PLANKTON」をリリース。とはいえ、それ以前からシンガーとしても作品を出したいと常々考えていたという。
「ジャズの次に出会ったのがヒップホップ。周りで人気のジャンルだったので、私も聞くようになりました。さらに、ローリン・ヒルやア・トライブ・コールド・クエストの楽曲を耳にすることで歌の世界にあこがれる気持ちが募っていったんです」
甲田さんはファッションやパフォーマンス、ダンスも含めて自分の思い描く世界観を表現したかったことから、ピアノを弾いて歌うだけでは幅が狭まってしまうと考えた。そのため、パソコンを購入して電子音楽の勉強をゼロからスタートしたのだ。
「新しいことにチャレンジして形にするのは簡単ではないので、実を結ぶまでには時間がかかるのは覚悟の上でした。2〜3年はパソコンを使って楽曲制作に打ち込み、その間に多くの人に会ってダンスボーカルにトライしたいことを知ってもらうようにしました」
パソコンと向き合ってはより良い音楽を探求し、試行錯誤を繰り返して新しいものを生み出す。その努力によって、甲田さんは2021年にはシンガーソングライターとしてデビューを果たした。

職場の人間関係には意識の転換を

甲田さんは中学生のころからファッションの世界で活躍し、その後もジャズピアニストとして頭角を現した。仕事がいつ入るか予測を立てにくい業界でもあるため、バイトを経験すること自体が難しかったと振り返る。
「でも、やってみたかった…というより、今でもバイトをしてみたいと思っているのがレコードショップ。店内に流れる多くの音楽を聴けるのは勉強になるでしょうし、純粋に楽しんで働けそうだと思います。やっぱり、好きなことを学びながらバイトができるのって素敵ですよね」
一方で「好きなこと」と「得意なこと」は違うと甲田さんは考えている。好きなことなら、大変でも続けられると思う。でも得意な分野があれば、自分の夢のために稼いでいると思って割り切るのもありだと持論を展開した。
「あと、職場の人間関係に悩むというのはよく聞くお話。いくら自分の好きなバイトでも、人間関係が良くないと立ち行かなくなってしまいますよね。でも、人の良いところを見ようとすると、『この人のココは合わないけれど、こういうところは尊敬できる』と意識を転換できるもの。結果として、自分自身もポジティブに過ごせるようになると思います」
昨年12月、甲田さんは3作目となるデジタルEP「Snowdome」をリリース。最後に今作のアピールポイントを尋ねた。
「1曲目の『Snowdome』が冬をテーマにしたラブソング、カップリング曲の『SECM (Sausage Egg & Cheese Muffin)』が最初から最後までラップという対照的な楽曲です。どちらも自分の言葉で言いたいことを言えた作品ではありますが、違った音楽性を楽しめる一枚。ぜひ、聴いてみてください」

甲田まひるさんのやりたかったバイト

レコードショップ
私はバイト経験がないのですが、レコードショップによく立ち寄るので、多彩な音楽に囲まれて働けるのは本当に楽しそう!

プロフィール

甲田まひる
2001年5月24日生まれ。ジャズ・ヒップホップをバックボーンとして、ジャンルに束縛されていない自由なサウンドを放つシンガーソングライター。全楽曲の作曲・作詞を自ら手掛けている。2021年11月、シンガーソングライターとしてデビュー作品となる1st EP 『California』をワーナーミュージック・ジャパンより発表。その他にも、俳優、タレント、ファッションアイコンとして多岐にわたる活動を行っている。
オフィシャルサイト:https://mahirucoda.com/

インフォメーション

●最新リリース情報
New Digital EP
「Snowdome」

タイトル曲の「Snowdome」は、数多くのアーティストを手掛けるSUNNY BOYをプロデューサーに迎え、ドライブデートをテーマに制作されたウィンターラブソング。そしてカップリング曲は、日本人ビートメイカーであるyung xanseiをアレンジャーに迎え、“自分らしさ・MY STYLE”の大切さを彼女なりの歌詞で表現した1曲。

バイトがあって今がある

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