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バイトがあって今がある グッドモーニングアメリカ Vo.&G. 金廣 真悟さん

2017年11月13日 公開

バイトにトライしてみて
自分の向き不向きが分かることもあると思うな。

グッドモーニングアメリカ Vo.&G. 金廣 真悟さん
撮影協力/鍬焼きと水炊き 札幌三ツ星(札幌市中央区南3条西1丁目12-7)
「グドモ」の愛称で知られる人気ロックバンド「グッドモーニングアメリカ」。声帯ポリープの摘出手術から復活を遂げたボーカル・ギターの金廣真悟さんが、音楽の歩みとアルバイト経験を振り返った。

バイト代をコツコツ貯め、スタジオや楽器の代金に!

取材場所のお店に入るや、ディスプレイされている日本酒をじっと眺めた金廣真悟さん。お好きなんですか?と問いかけると「そうなんですよ」とニッコリと笑った。熱いライブパフォーマンスとは違った自然体の魅力に思わず引き込まれてしまう。
「小さいころに住んでいた福岡は、北海道と同じように車社会。父の運転中にカセットテープ…って若い人は分かるかな(笑)?ビートルズとかボブ・ディランを聴いているうちに音楽が好きになったんですよね」
その後、金廣さんは石川県に引っ越し、中学2年生の時にはイギリスにホームステイ。ホストファミリーが夕食に連れて行ってくれたパブでは、よくライブ演奏が開かれていたそうだ。その経験から、ステージに立つことへのほのかなあこがれを抱くようになった。
「ホームステイから帰って来たら、今度はすぐに東京に行くことになって。で、同じクラスにバンドをやってる人がいたから一緒に組んでみたり、祖父の家にあったギターで作曲したり。ただ、外へ向かって音楽を発信するようになったのは高校に入ってからかな」
金廣さんがバンド活動に本腰を入れたのは高校2年生の終わりごろ。すでに自分たちでライブハウスに出入りし、出演をブッキングしていた。同時にスタジオの使用料や楽器代といった費用がかさむようになったことから、初のバイトにチャレンジ。職場は近所のコンビニだった。
「とはいっても高校生が働ける時間帯は限られているでしょ。バイト代をコツコツ貯めて、中古の楽器屋さんや先輩から機材を格安で買ってましたね。働いていたのは随分と前だから記憶が薄れているけど、お店にいわゆる“コワい人”の集団が来たことは鮮明に覚えているなぁ。親分的な人が意外と優しく接してくれて驚いちゃった(笑)」

揚げパン作りが認められ、徐々に製造の仕事に!?

金廣さんが高校の同級生のたなしんさん(ベース)、渡邊さん(ギター)と前身バンドを結成したのは2001年。当時は大学生ながら音楽事務所に所属し、インディーズ活動にも精力的に取り組んでいた。ツアーの遠征やグッズ製作の費用はサポートがあったが、泊まる場所や食事の代金は自腹だったという。
「だから、バイトをメチャクチャやってました。バンド結成初期は高校のころに始めたコンビニをまだ続けていて、時給の高い深夜シフトに入るようになったのかな。そうそう、毎日来る常連さんと仲良くなって、話していくうちに僕らの活動拠点でもある八王子の、ラーメン屋さんで働いていることが分かったんですよ。彼は今もそのお店にいるので、グドモのイチオシラーメン屋さんとしてよく紹介してます」
その後も居酒屋や日雇いの派遣、弁当店などでバイトを経験し、多い時は3つの職場を掛け持ちしながらバンドを続けた。インディーズ時代にはCDもリリースし、音楽でお金を稼ぐという喜びも手にしたが、軌道に乗ったとまではいえず一時は活動を休止することに。
「そのころに始めたのがパン屋さんのバイト。最初は系列店に商品を配送する仕事がメインだったんだけど、手が空いている時に揚げパンを作ったら“上手だね”なんて褒められて、徐々に製造側にシフトさせられていったというか(笑)。キッチンも備えた新店オープンに伴って、今度はサンドイッチを作る係として異動したんです。社員にならないかと誘われたこともありますが、そこは“なりません!”って全力で否定してました」

音楽活動のためにも、効率良く稼げるバイトを

金廣さんにとって、学生時代からバイトと音楽活動を両立するのは当たり前だった。忙しい日々をつらいと感じたことはなかったそうだが、バンドの休止期間中は何のために働いているかが分からず、モヤモヤした気持ちを抱いていたそうだ。
「パン屋さんのバイトは確か3年くらい続けたのかな。その途中の2007年にバンド名をグッドモーニングアメリカに変え、それまで英語だった歌詞を日本語に切り替えて再スタートを切ったんです」
以来、2013年のメジャーデビューに至るまで、じわじわとロックシーンをにぎわせながらバンド活動を続けた。音楽で生きていく道はそう平坦ではないと覚悟は決めていたが、「それでも時間が掛かっちゃったほうかな」と苦笑いする。
「グッドモーニングアメリカに改名してからはコールセンターでも働きました。テレビショッピングの受付をやったんですが、アレはスゴい。番組が終わってからすぐに信じられないくらいコールが掛かってくるんですよ。あと、クリスマスやおせちの時期は忙しいから時給が高くて、ライブがない限りはシフトを入れてもらってました」
金廣さんは、さまざまなバイトを経験してきた。「言葉では表現しづらいんだけど」と前置きした上で、どの仕事も自らの血肉になったと話す。
「バイトは自分の向き不向きが分かることもあると思うな。例えば、コールセンターでは少なからずクレームを受けることもあったけど、“こんなに怒っているのは何かやり切れない背景があるんだろうな”って気持ちから上手く接することが出来たんです。それって、世の中を俯瞰した視点で歌詞を書く自分のスタイルにもつながっていて。自分に合ったバイトって意外と分からないものだから、毛嫌いせずにトライすると良いんじゃないかな」

★金廣真悟さんの思い出バイト★

コンビニ
高校2年生の終わりごろにチャレンジした初バイト。4年くらい働いていたので、長く続けた職場の一つです。
パン屋
朝は早かったけど、若かったのでつらくはなかったです。バイト仲間とお店の音響をイジって、音楽環境を改良しました(笑)。
コールセンター
テレビショッピングで紹介された商品とか、おせちやクリスマスのオードブルの受付を担当していました。

<プロフィール>
グッドモーニングアメリカ

金廣真悟(Vo.&G.)、渡邊幸一(G.&Cho.)、たなしん(B.&Cho.)、ペギ(Dr.&Cho.)からなる4人組バンド。2001年東京八王子にて前身バンド「for better, for worse」を結成。2007年7月バンド名を「グッドモーニングアメリカ」へ変更。精力的にライブを行う。2010年には仲間のバンドを集め、主催のV.A「良い音楽ここにあります」をリリース。2013年にメジャーデビュー。「開いていく、届けていく」をモットーに活動するライブバンド。 
公式サイト

<インフォメーション>

●リリース情報
「502号室のシリウス」
■初回盤[CD+DVD]
COZP-1379〜80 3,600円(税込)
■通常盤[CD]
COCP-40117 3,000円(税込)
●ライブ情報
「502号室のシリウスツアー@札幌」
2018年 2/18(日)札幌BESSIE HALL
開場/16:30 開演/17:00
チケット/前売り 3,500円(ドリンク代別)
お問い合わせ/スマッシュ・イースト
TEL.011-261-5569

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