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バイトがあって今がある SHE’S Vo.&Key. 井上 竜馬さん

2019年3月18日 公開

自分が楽しんでいれば、周りにも必ず伝わる。
それはバイトも音楽も同じ。

SHE’S Vo.&Key. 井上 竜馬さん
取材協力/The World Lounge Co&Co Sapporo(札幌市中央区北2条西3丁目1-29タケサトビル2F)
次世代ピアノロックバンドとして、唯一無二の存在感を放つ「SHE’S(シーズ)」。ボーカルとキーボードを担うフロントマンの井上竜馬さんが、アルバイト経験の数々を語ってくれた。

自宅の真下で、初バイトをスタート!

穏やかな微笑みとナチュラルな雰囲気。井上竜馬さんから感じた第一印象は、接しやすく真摯な人柄。思った通り、質問に対して一つひとつ丁寧に言葉を選びながら、こちら側に立って分かりやすく答えてくれた。そんな彼が音楽に興味を抱いたのは小学校1年生のころ。
「年上のいとこがピアノを習い始め、僕の前で披露してくれました。子どもながらにその姿がカッコ良くて、自分もピアノを弾いてみたいと母にお願いしたんです。それから9年くらい習いましたね」
井上さんが小学生のころに聴いていたのは主にクラシック。中学校に進学してからは、徐々にJ-POPやバンドサウンドを耳にするようになったという。中でも衝撃が走ったのは「ELLEGARDEN」の楽曲。今まで触れたことがなかった音楽性に、「理由のない衝動と爽快感を抱いたんです。あと、『英語の歌詞なのに日本人が歌ってるの?』という驚きもありました(笑)」と振り返る。
「それからは独学でギターを弾き始めました。中学時代は野球部に入っていたので、バンドを始めたのは高校生になってから。軽音楽部の仲間の他、学外でもバンドを組んでいました」
バンド活動をスタートさせると、新しいギターや機材が欲しくなってくるもの。井上さんは高校1年生のころに、しゃぶしゃぶ店で初めてのバイトを経験した。
「実は自宅マンションの真下に店舗があり、とにかく近いという理由で働き始めました(笑)。個人経営の小さなお店なので、ホールとキッチンの両方を手伝うのが仕事。初日はミスしないかドキドキでした。確か1年ほどバイトをして、5万円くらいのギターを買いました」
高校時代には、他にもコンビニや居酒屋でバイトを経験。給料はライブのノルマ代としてほとんど消えてしまったそうだ。井上さんは、「高校時代はバイト、バンド、バイトの日々でした」と笑う。

多くの人と接したテーマパークのバイト

井上さんは地元大阪の大学に進学し、19歳のころに「SHE’S」を結成。高校時代と同様に、ノルマ代の支払いや機材の購入といったバンド活動のためにバイトを始めた。
「楽しそうだなっていうシンプルな理由から、テーマパークで働きました。アトラクション関係の所属としてジェットコースターの機械のオペレーションをしたり、お客さんの誘導をしたり、いろんな仕事をローテーションで担当した感じです」
テーマパークでは自ら積極的にお客様に声掛けしなければならず、人と接することが徐々に好きになっていったとか。さらに、小さな子どもと触れ合う機会も多く、無垢な表情に癒やされることもあったそう。
「迷子の手続きをしていた時、泣いている子どもの手を取って事務所に連れて行きました。ほどなくして家族の皆さんが来てくれて、『ホントにありがとうね〜!』と言葉を掛けてもらったことを鮮明に覚えています。子どもの泣き顔が一気に笑顔になった瞬間を見て、何だか心があたたかくなったんですよね」
テーマパークでは1年半ほど働いたが、バンド活動が勢いを増すにつれてシフトに入ることが難しくなった。仕事自体は楽しかったが、スケジュール調整がままならなくなったことから退職を決意 。一方、「SHE’S」は若手バンドの登竜門「閃光ライオット」のファイナリストに選出されるなど、注目度がグンと高まり、音楽活動がますます本格化した。
「バンド活動と大学生活の両立ができなくなり、後の人生に保険をかけるつもりもなかったので、2年生で中退しました」

クマやウサギのラテアートを習得!

井上さんが2016年にメジャーデビューを果たすまで、最も長く続けたバイト先が大学中退後に始めたカフェ。コーヒーやパンが好きなことに加え、全員が横一線でスタートできるオープニングスタッフの募集だったことが決め手だった。
「基本的にはホールスタッフだったんですが、コーヒーを淹れるのは僕らの役割。意外かもしれないけど、ラテアートも描いていました(笑)。手先が器用ではないから結構苦労しましたが、基礎のハートやリーフ、チューリップの描き方を覚えてからは上達が早かったかな。最終的にはクマやウサギも描けるようになりました」
カフェでも楽しみながら働けたが、苦労した一幕もあった。おしゃれな職場という特徴から女性スタッフが多く、小さな派閥が生まれるようになったという。
「派閥争いというほど大げさなものじゃないんですけど、別々のグループに属する人が同じシフトに入ると微妙に空気が悪くなったり…。で、僕が緩衝材的な役を任せられて、どうにかバランスを取っていました(苦笑)。それがバイト経験の中でも唯一苦い思い出かもしれませんね」
井上さんのお話を聞いていると、バイトにも常に前向きで、バンドとの両立も苦しいとは感じていなかったような印象。つらい時期はなかったのだろうか。
「体力とか金銭面でキッツい時があったのは本音です。だけど、音楽が本当に好きだからこそ乗り越えられましたし、バイトでも楽しむ姿勢を忘れませんでした。だって、『やらされている』と思ったら疲れも倍になっちゃうじゃないですか。自分が楽しんでいれば相手にも必ず伝わるし、そのほうが人を笑顔にできる。このスタンスは音楽はもちろん、どんな仕事にも通じると思います」

井上竜馬さんの思い出バイト

しゃぶしゃぶ店
僕にとって初めてのバイト先。個人経営のお店で常連さんと話すことも多かったから、人との接し方を学べました。
テーマパーク
アトラクションのオペレーションを担当しました。人に楽しんでもらうことの大切さを意識したバイト先です。
カフェ
本当に楽しかった職場。辞めてからも一緒に遊びに行く仲間ができましたし、カフェ巡りが趣味になりました。

プロフィール

SHE’S
大阪出身の次世代ピアノロックバンド。メンバーは井上竜馬(Vo.&Key.)、服部栞汰(G.)、広瀬臣吾(B.)、木村雅人(Dr.)。2012年「閃光ライオット」ファイナリストを契機にその高い音楽性が一気に注目を集め、2016年6月にメジャーデビュー。全作品のソングライティングを担う井上竜馬が奏でるピアノをセンターに据え、エモーショナルなロックサウンドから心を鷲掴みする珠玉のバラードまで、壮大かつ圧倒的な存在感を放つ。
オフィシャルサイト:http://she-s.info

バイトがあって今がある

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