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バイトがあって今がある nonocさん

2022年2月21日 公開

自分の稼ぎで好きなものを買うのは、単純だけど大切なこと。

シンガー nonocさん
2018年、人気アニメの主題歌を歌い上げ、鮮烈なデビューを飾った北海道出身のシンガー・nonoc(ノノック)さん。これまでの道のりと共に、豊富なアルバイト経験をインタビューした。

職場選びの教訓を得たほろ苦いバイトデビュー

「Re:ゼロから始める異世界生活」といえば、若い世代に絶大な人気を博すアニメシリーズ。その映画のエンディングソングとイメージソングの歌い手に抜てきされ、瞬く間に知名度が高まったnonocさん。音楽とは切っても切れない縁だと、まずは幼少期を振り返る。
「出身が歌志内市なので、そもそも『歌』と縁があります(笑)。というのは冗談ですが、母が音楽好きだったこともあり、童謡よりも流行の曲を聴く機会が多かったんです。幼稚園のころからカラオケで矢井田瞳さんの楽曲を歌うような子でした」
小学校2年生から中学校を卒業するまではクラシックピアノも習っていたとか。当時は練習があまり好きではなかったというものの、「今振り返ってみると奇麗な旋律やメロディーが耳に残っていて、体に自然と染み付いていることもプラスに働いています」と笑う。
「高校はダンスや声優、歌といったエンタメ業界を目指す人が数多く通う札幌の学校に進むことを決めたんです。入学当初は、将来クリエイターとして活動することを夢見ていて、その中でも音楽を仕事にできたら…とは常々考えていました」
nonocさんは高校生ながら親元を離れて初めての一人暮らしをスタート。家賃を含めた仕送りはもらっていたが、生活費はもちろん、ファッションやコスメグッズはできる限り自分の力で稼いだお金で賄うつもりだったという。
「高校生になったらすぐにバイトを始めるつもりでした。最初に働いたのはコールセンター…なのですが、小さな会社だったこともあり、思わぬトラブルが続き、1カ月くらいで辞めざるを得ない状況に。そのため、次は募集要項をしっかりと読み込み、安定した職場で働こうという教訓になりました(苦笑)」

1カ月に2回給料日が訪れることにテンションアップ!?

nonocさんが「教訓」を生かして次のバイト先として選んだのは札幌市内に多くの店舗を展開している飲食店グループの居酒屋。ホールスタッフとして店舗を走り回るように働く日々が始まった。
「でも、私は忙しいお店のほうが好きだと分かったバイト先でもあります。元気いっぱいにお客さんを迎え、あっという間に仕事が終わる爽快感が自分には向いていました。あまりに楽しい職場だったので、高校を卒業するまで働いたんです」
バイト先は団体客が多く、料理も飲み物も大量に運ばなければならなかったのが唯一大変だった点なのだそう。nonocさんは小柄で細身にもかかわらず、ビールジョッキを一度に6杯も配膳できるようになったというから驚きだ。
「夏休みや冬休みなどの高校の長期休みには、昼間に別の飲食店で働き、夕方から居酒屋という掛け持ちバイトもしていました。2つの職場は給料日がバラバラ。例えば10日に一つの職場からバイト代が振り込まれ、20日にももらえるということにテンションが上がりました」
nonocさんは他にも飲食店を中心に数多くのバイトを経験したと楽しそうに振り返る。中でも珍しいのはたい焼き屋。「クロワッサンたい焼き」というサックリとした食感の一品が名物だった。
「たい焼き屋さんでは販売だけではなく、作ってもいました。一度に18尾ものたい焼きをムラのないように焼き上げるのが難しかったです。いつも甘いにおいに包まれながら働いていたので、当時は『香りだけでスイーツは十分』という状態になっちゃいました(笑)」

バイトが引き寄せたさまざまな出会い

nonocさんはバイトに精を出しながら、楽曲アプリに自身がカバーした歌を少しずつ投稿するようになった。その情報をSNSにひも付けることで、徐々に聞いてくれる人が増えていったという。
「私の投稿をたまたま聞いてくれたのが、今のプロデューサーです。SNSのダイレクトメッセージで声を掛けてくれて、アーティスト活動へと導いてくれました」
2018年にデビューした後も、音楽活動が軌道に乗るまではいくつかバイトを続けた。とはいえ、苦しいというよりも、下積みとして必ず通る道だとポジティブに受け止めていたという。
「これまでさまざまなバイトを経験し、それぞれの職場で多くの人ときずなを深めることができました。こうした出会いをプレゼントしてくれたこともありがたいと思っています。あと、単純なんですが、自分で働いたお金で好きな物を買う経験は大切。CDでもファッションでもライブでも、自ら稼いで手に入れたものって、思い入れも深まっていきますよね」
nonocさんはこの1月から放映が始まったテレビアニメ「ハコヅメ 〜交番女子の逆襲〜」のエンディングテーマに採用された新譜「Change」をリリース。最後に、そのポイントを尋ねた。
「今、何かに迷っていたり、不安を抱えたりしている人もいるかもしれませんが、今日という日は自分の下した選択の積み重ねでできていると思います。それをポジティブにとらえて、1日1日を生きていこうというメッセージを込めました。例えば、選んだバイト先が合わなくて辞めてしまっても、自分を責めないで。次に生かして、また新しい1日を歩んでいけば良いんです」

nonocさんの思い出バイト

コールセンター
当時、ヘアカラーも明るかったので、髪の毛の色や服装が自由というところに引かれて働きました。
居酒屋
ホールスタッフにはスピードが求められましたが、忙しく働くことが私にとって楽しかったです。
たい焼き屋
たい焼きは型に生地を流す際、力を入れ過ぎると形がゆがんでしまうのでコツが必要なんです。

プロフィール

nonoc
北海道出身・在住のシンガー。高校在学中に楽曲投稿アプリで歌声を披露し始め、2018年、映画「Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow」イメージソングと主題歌のボーカルとして、2曲同時に抜てき。2022年1月から放送しているTVアニメ「ハコヅメ 〜交番女子の逆襲〜」EDテーマ「Change」が、5thシングルに決定。
オフィシャルSNSまとめ:https://nonoc.net/

インフォメーション

●最新リリース情報
「Change」

■[CD]ZMCZ-15292 1,650円(税抜)
2022年放送のTVアニメ「ハコヅメ 〜交番女子の逆襲〜」EDテーマ。不安ながらも、さまざまな問題や自分の感情と奮闘する「川合ちゃん」の思いに寄り添って歌唱。アニメとともに前を向ける曲。

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