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バイトがあって今がある LAUSBUB(ラウスバブ)

2022年10月10日 公開

バイトは音楽的な刺激も、インプットも与えてくれる。

写真左から岩井莉子さん(Gt,Syn,DJ)、髙橋芽以さん(Vo,Ba)
2021年、SNSを通じて爆発的に楽曲が広がり、海外の週間チャートでも首位を獲得。世界の注目を集めるニューウェーブ・テクノポップバンド「LAUSBUB(ラウスバブ)」。現在、アルキタのCMソングを手掛け、出演もする彼女たちに、アルバイト経験についてインタビューした。

話し掛けてくれた時点でバンドの結成が決定!?

―音楽のルーツは?
岩井(敬称略・以下同)中学生のころ、You Tubeを見ていた時に関連動画でたまたま目にしたYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)のMV。シンセサイザーの音色は今まで意識したことがありませんでしたが、音の輪郭やパーツが浮かび上がるように聞こえることに衝撃を受けました。それがテクノミュージックにハマった瞬間です。その2〜3カ月後にはタブレットで音楽制作を始め、打ち込みの曲を作るようになりました。
髙橋 もともと家族の影響から音楽は好きでした。テクノミュージックと出会ったのは莉子のお陰です。高校生のころ、彼女がイヤホンで楽曲を聞かせてくれた時に、一瞬で好きになりました。自分だけでは絶対にたどり着かなかったジャンルです。
―バンド結成の経緯は?
岩井 高校時代に軽音楽部に入り、ミーティングの際にバンドを組むことになりました。私が好きなアーティストを紙に書いたところ、芽以がいくつか食い付いてくれたんです。マニアックなチョイスだったので、話し掛けてくれた時点でセンスが合うな…と(笑)。私はもともとトラックを作って誰かに歌ってほしいとずっと思っていました。芽以はソプラノでもウィスパーでもない特異な声質。彼女にボーカルを担ってもらうのは、願ったりかなったりとも感じましたね。
―芽以さんは莉子さんの楽曲をどう感じましたか?
髙橋 当時は、ちょうどコロナ禍が始まったタイミング。莉子が作った曲をデータで送ってくれて聞いてみました。ここに自分の歌声が乗るのかと思うとワクワクしましたし、「こんな音楽制作の手法があるんだ」って胸が高鳴りました。

大人とやり取りするために接客バイトでトレーニング

髙橋さん

―高校時代にバイトはしましたか?
髙橋 高校1年生のころ、家の近所にあったつけ麺屋さんでバイトを始めました。店長は音楽が好きな方で、音楽談義を弾ませることもありましたし、楽器のお下がりまで頂いたんです。ちなみにバイト代を貯めに貯めて、今も使っているベースも買いました。可愛がってもらったこともあり、高校3年生の受験前まで続けたんです。
岩井 そのバイト先に遊びに行ったら、芽以の声がすごく大きかったです(笑)。
―(笑)。莉子さんの初バイトは?
岩井 高校3年生のころ、もともとよく通っていた大好きなカフェで働かせてもらうことになりました。実は、私たちの楽曲がSNSで広がった後、お仕事や取材の依頼があり、大人とやり取りする機会が急増したんです。当時は自分たちだけで対応していましたが、あまりにコミュニケーションがダメ過ぎて…。もっと人と接したり、会話のレベルを上げたりしなければと思って、訓練も兼ねて接客のバイトを始めたんです。最初は一通のメールを返信するにも、敬語やビジネスマナーが間違っていないか30回くらい検索していましたから(笑)。
―切実な理由もあったのですね。
岩井 そのカフェには一角にレコードを販売するコーナーもあり、音楽の知識を生かしてお客さんに話し掛けてみるなど、少しずつ大人とコミュニケーションがとれるようになりました。あと、一時期、お店のSNSの運営を任せてもらったこともあります。投稿する時にどう書くと分かりやすいか、どういうフォーマットにすると統一感を生み出せるかなどを研究したことで、バンドのSNS運営にも応用できました。

街をイメージしたCMタイアップソング

岩井さん

―今、お二人は大学生ですね。新しくバイトを始めましたか?
岩井 カフェのバイトは受験でしばらくお休みを頂き、大学生になってから再開したんです。
髙橋 莉子のバイト先は私も大好きな場所なので、今は同じカフェでバイトをしています(笑)。
―音楽活動とバイトとのバランスはうまくとれますか?
岩井 例えば、楽曲制作に集中した時は1週間以上も休みを頂けるなど、本当に融通を利かせてくれます。
髙橋 撮影や取材のスケジュール調整がうまく伝えられなくて、急に休まざるを得なくなった時も、優しく対応してくれます。私たちの音楽活動への理解が深いところもありがたい限りです。
―バイトを探す読者へのメッセージを!
髙橋 高校生のころ、バイトを始めたことで家庭と学校以外のつながりが生まれました。普段はかかわらないような年上の方や他校の友人と交流することで、新たな居場所ができるのは良いことだと思います。
岩井 お給料をもらいながら自分もスキルアップできるのは魅力的。私の場合、カフェで流れる音楽が新しいインプットになりますし、お客さんから教えてもらう新たなジャンルに刺激をもらうことも多いんです。お金以上の価値がある場所だと思っています。
―そんなバイト探しを手伝うアルキタのCMソングを手掛けましたね。最後に楽曲のポイントを教えてください!
岩井 多様な人が働く場として「街」をテーマに楽曲を制作しました。風が街の香りや空気を運び、別の街とつながっていくように、進学や転勤で新天地に行くとしても決して人と人とのつながりが離れたわけではないというイメージを込めたんです。
髙橋 新しい場所で頑張る人、何かを始めようとしている人に聞いてほしい曲。直接的なエールではありませんが、気持ちが前向きになります。私も良い仕上がりになったと思うので、たくさんの方に聞いて頂けたら嬉しいです。

LAUSBUBの思い出バイト

岩井さん/カフェ
カフェの一角ではレコードを販売しているので、ポップを作ってみました。音楽の知識が生かせるバイト先!
髙橋さん/つけ麺屋
初めてのバイト先です。ホールと簡単な調理を担当しました。人と話すことが好きなので楽しかったです!

プロフィール

LAUSBUB (ラウスバブ)
2020年3月、北海道札幌市の同じ高校の軽音楽部に所属していた岩井莉子と髙橋芽以によって結成されたニューウェーブ・テクノポップ・バンド。2021年1月、Twitterの1投稿を機に爆発的に話題を集め、ドイツの無料音楽プラットフォーム“SoundCloud”で全世界ウィークリーチャート1位を記録。同時期に国内インディーズ音楽プラットフォーム“Eggs”でもウィークリー1位を記録。同年6月18日、初のDSP配信となるデジタルシングル『Telefon』をリリース。2022年10月5日、デジタルシングル『Wind City』をリリース。ミュージシャン・音楽ファン・各メディアからの注目を集めている。
オフィシャルサイト:https://twitter.com/officialausbub

インフォメーション

●最新リリース情報
2022.10.5
デジタルシングルリリース
北海道アルバイト情報社「アルキタ」CMソング
「Wind City」
2022.11.16
1st EPリリース
「M.I.D. The First Annual Report of LAUSBUB」

バイトがあって今がある

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