スーパーの仕事は、いくつもの部門に分かれていて幅広い作業があります。部門ごとの仕事内容を見てみましょう。
【お惣菜部門】
この部門は「デリカ部門」とも呼ばれており、スーパーで販売するお弁当やお総菜を調理し、店頭に並べていく仕事です。デリカとはデリカテッセンの略で店舗の規模によっても異なりますが、揚げ物からサラダ、丼物にお寿司などなど、さまざまなものを作ります。レシピに従って調理していくので、料理好きは力を発揮できそうです。また、料理上手になりたい、料理のレパートリーを増やしたいという人にも向いているのかも。初めはお弁当を詰めたり、揚げ物のフライヤーを管理するなど簡単な仕事からスタートするので、料理が苦手という人でも心配はいりません。また、陳列も重いものがないので体力的な負担も少ない部門です。ただし、火や油を使用する場所は暑く、お寿司のネタなどを扱うところは寒いなど、温度調節や水分補給など体調管理には注意しましょう。
【鮮魚・水産部門】
魚を切り身や刺身にさばいてパックし、並べていくのが主な業務。魚の鮮度を保つために氷がたっぷり入った発泡スチロールの箱を運んだりすることもあります。生ものである魚を扱うため、作業場は品質管理のために低温に保たれているので、寒さ対策が必要。ややきつい部門ではあるかもしれませんが、魚のさばき方を学べるなどスキルが身に付くメリットがあります。
【青果部門】
野菜や果物をカットしたり、小分けしたりするほか、店頭へ陳列するのが仕事です。この部門は力仕事がメイン。野菜などが入った箱を移動させる作業も多いので体力に自信がある人は特に力を発揮できそうです。青果はスーパーの中でも特に扱う品目が多いので、店頭へ並べるのもなかなか大変。きつい部門ではありますが、陳列作業に時間がかかるので、その際に接客することもたびたびあり、お客様の反応が見えやすい部門でもあります。
【精肉部門】
生肉や加工肉を扱う仕事です。豚・牛・鶏肉などをスライス、ミンチしたりするほか、パックや陳列も行います。スライスやミンチは機械を使って行うので初心者でも安心。この部門で大変なのは作業場の寒さ。肉の商品管理のため低温に保たれているので、自身の体調管理には十分気を付けましょう。
【レジ部門】
スーパーの仕事といったら、真っ先に思いつくのはレジ打ちでしょう。商品のバーコードをスキャンして計算し、代金をいただくだけの楽な仕事と思われがちですが、実際には見た目以上に大変な部門です。まずは長時間の立ち仕事であること。また、どの商品からスキャンすべきかなど予想以上に経験や技術も必要です。夕方の混雑時などは特にスピードも求められます。ただし、初心者のうちはベテランと一緒にレジに入ってサポートの仕事からスタートするので、徐々に仕事のコツを覚えられます。大変なこともありますが、接客が好きな人にはピッタリの仕事です。
【品出し部門】
店頭で品薄になった商品を倉庫から運び出して補充する仕事です。スナック菓子など軽いものもありますが、ペットボトル飲料など重いものを運ぶこともあります。単に補充するだけでなく、商品が見やすいように正面をそろえて並べるなど細やかな配慮も必要。ただし、特別なスキルは必要ない作業なので、初心者でもチャレンジしやすい仕事です。補充中にお客様から声をかけられることも多く、レジに次いで接客の機会が多い部門でもあるので、店内の配置図が頭に入っていると、「良い店員さん」としてお客様の役にも立てます。
この他、比較的仕事量の少ない清掃や、配達受付や返品・返金の対応をするサービスカウンター部門、また近年はネットスーパー部門などのある店舗もあります。
多岐に渡る仕事があるスーパーでは、どんな人が活躍しているのでしょうか?
【スーパーで活躍している人とは】
主婦や高校生、年配の人まで幅広い年代が働くスーパー。部門ごとの仕事内容についてご紹介した部分で、それぞれ向いている人についても触れたように、携わる部門によって活躍する人の傾向も少しずつ異なります。重いものを動かすことが多い部門では体力のある人、また料理のスキルが生かせる部門など、自分の得意を生かせる部門をメインに働かせてもらえるのが理想かもしれません。ただ、どの部門でも接客は必要になるので人に接することが好きな人には向いている仕事といえるでしょう。